読んだ本はこちら
犯罪心理学者として全国の少年鑑別所、刑務所、拘置所で犯罪者を心理学的に分析する資質鑑別に従事した経歴を持つ出口保行さんの「犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉です。
どんな犯罪者にも子どもの頃の教育が影響していて、実際にあった事件をもとにして幼少期のどんな声掛けが影響してしまったのかを解説しています。こどもとの向き合い方や、つい危ない一言を言ってしまった時のフォローの仕方など実用的なノウハウを知ることができます。
感想
子育て本というと保育士だったり教育に携わる方による著書が多いですが、こちらの本の著者は犯罪心理学者ということで今までに触れることのなかった情報に出合えるのではないかと思い読んでみました。
「みんなと仲良く」「気を付けて!」「がんばって」など何気なく使ってしまいそうな言葉が危ない一言として、取り上げられています。親がよかれと思って言っている一言が子どもによっては精神的に追い詰める結果になるということ、とても怖いです。
それぞれのケースに共通して言えることは、親が一方的に自分の考えを子ども押し付けていることです。自分の言動や行動は大丈夫?と点検するきっかけになりました。また、改めて子どもの意見を聞くことや行動を見てどうしたいかを感じとる努力をすることの大切さを感じました。
わたしにとっては学びが多い一冊でした。
あとがき
この本の内容をどこかで見たことあると思ったら、東洋経済オンラインに出口さんが寄稿されているものを読んでいたようです。記事も読みごたえがあるので、購入を検討されている方は読んでみるといいと思います。それではまた!
コメント